春の岬、乳母車、雪・・・

測量船 (講談社文芸文庫)

測量船 (講談社文芸文庫)


先日読んだ北村薫さんの『詩歌の待ち伏せ』や
子どもと一緒によく見ているNHK教育テレビの『にほんごであそぼ』にて
取り上げられていた、三好達治さんの第一詩集である。
流れるような、シンプルな詩の数々をもう一度ちゃんと読んでみたくなり
25年ぶりぐらいに本を開いてみた。
やはり、短詩は素敵。素直に心に残る。
たった2行の詩の「雪」、文面でそれを眺めているだけで
様々なイメージが浮かび上がり、ほうっとため息がもれる。
今回いいなと感じた詩は「昨日はどこにもありません」。
ふと、中島みゆきさんの歌詞のいくつかを思い出したりした。
だけど、前衛的・モダニズム的な詩はちょっと違和感があったかな〜。
いちいち「!」って叫ばないでよ、なんて偉そうな自分(笑)。
それにしても、詩人の第一詩集というのは
ものすごく勢いがあるんだということを切に感じる。
やっぱりこれは昭和初期の香り漂う、一級品の詩集だった!


それでは、今日はこれにて♪