タイミング半年遅れ。『純情きらり』原案の大河ロマン!

火の山ー山猿記(上) (講談社文庫)

火の山ー山猿記(上) (講談社文庫)

火の山ー山猿記(下) (講談社文庫)

火の山ー山猿記(下) (講談社文庫)


NHK連続テレビ小説なんて見ない、という方はなおのこと、ご覧になる方だって
「何で今ごろになって『純情きらり』なのよ?」とお感じになるだろう。
けれども、実はドラマが半年前に最終回を迎えてから割と早いうちに上・下巻を揃えていたのである。
だって、2冊合わせたこのボリュームに怖気づき、ついつい読むのを後回しにしてしまって…。
読み始めたのは先月初め。しかし!、わたしはみるみる物語にのめり込んでしまった。
過去の名作に負けるとも劣らない、優れた大河ロマンだ。
そもそも、なぜこの長い小説を読もうと思ったかというと、
かりにも過去のNHKの朝ドラでヒロインが最後に亡くなる(実際にはその前に終わっているが)なんて
劇的に悲しいラストがあっただろうか、とかなり驚いたからである。
じゃあ原案ってどうなの?と疑問に思い、調べてみると非常に評判の高い、
この小説をぜひ読んでみようと。
そうしたら、想像以上に素晴らしい。なんて力作!
登場する女性たちの生命力にただただ圧倒されるばかりだ。
「原案」というだけあってドラマに異なる設定が多々あるけれど。
桜子はやはり病死してしまうし…、冬吾にいたっては、やっぱりそうなったか(?)。
とにかく物語の、そして人生の重みを感じずにはいられない小説である。
純情きらり』も面白かったけど、こちらもぜひぜひ!お勧めしたい。
蛇足ですが、「達彦さん」はドラマのほうが断然かっこいいです(笑)。


では、今日はこのへんで(次はいつ?)。