新・古典派(?)推理小説に拍手!

どんなに上手に隠れても (講談社文庫)

どんなに上手に隠れても (講談社文庫)


本当のところ一ヶ月も前に読み終えていた本であるが、なかなか感想を書くまでに至らなかった。
けれどもそこは、さすが岡嶋二人(ホントに二人で一人の作家さんである)氏の推理小説
もう20年ほど前に発表されたものだが、しっかりと面白かった!
「しっかりと」というのは、ひたすら純粋に推理の楽しみを満喫できるという意味である。
歯切れの良い文章、ストーリーのテンポの良さもさることながら
余計な人物造形や、心理描写の押し付けのないドライさもまた爽快だ。
小学生が初めて推理小説を読むときの、あの驚きと胸躍る気持ちが蘇るような・・・。
内容は詳しく触れないが、ようするに「アイドル歌手誘拐事件」。
今となってはいささか古風な設定や謎解きではあるが、それはそれで懐かしい時代のものだ。
で、つい「新・古典派(?)」だなんて銘打ってしまった〜。
あまりに面白くて一気に読んでしまい、こうなりゃ彼の次の一冊を早く手に入れたい、
本屋の棚から抜き取りたい〜なんてバカなことを考えてしまった(←もちろん大げさ。ははは)。
爽快なんだけど後を引く、これまた読書の喜びだな。


雷鳴とどろき季節はずれの雪が舞った今日、実はわたしの誕生日。
何回めかは、この際、横に置いときましょう。
さあ、次の日記はいつだろう?!
ではまた〜〜。