タイミング半年遅れ。『純情きらり』原案の大河ロマン!
- 作者: 津島佑子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/01/13
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- 作者: 津島佑子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/01/13
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NHKの連続テレビ小説なんて見ない、という方はなおのこと、ご覧になる方だって
「何で今ごろになって『純情きらり』なのよ?」とお感じになるだろう。
けれども、実はドラマが半年前に最終回を迎えてから割と早いうちに上・下巻を揃えていたのである。
だって、2冊合わせたこのボリュームに怖気づき、ついつい読むのを後回しにしてしまって…。
読み始めたのは先月初め。しかし!、わたしはみるみる物語にのめり込んでしまった。
過去の名作に負けるとも劣らない、優れた大河ロマンだ。
そもそも、なぜこの長い小説を読もうと思ったかというと、
かりにも過去のNHKの朝ドラでヒロインが最後に亡くなる(実際にはその前に終わっているが)なんて
劇的に悲しいラストがあっただろうか、とかなり驚いたからである。
じゃあ原案ってどうなの?と疑問に思い、調べてみると非常に評判の高い、
この小説をぜひ読んでみようと。
そうしたら、想像以上に素晴らしい。なんて力作!
登場する女性たちの生命力にただただ圧倒されるばかりだ。
「原案」というだけあってドラマに異なる設定が多々あるけれど。
桜子はやはり病死してしまうし…、冬吾にいたっては、やっぱりそうなったか(?)。
とにかく物語の、そして人生の重みを感じずにはいられない小説である。
『純情きらり』も面白かったけど、こちらもぜひぜひ!お勧めしたい。
蛇足ですが、「達彦さん」はドラマのほうが断然かっこいいです(笑)。
では、今日はこのへんで(次はいつ?)。
■
心身ともにリフレッシュを図った帰省も終わり。
明日は早い時間に実家を発つ予定なので、あわてて細々とした用事を済ませる。
そして、ふと「自分の日常着は今買っておかなくちゃ!」と思い立ち、
近所の総合スーパー(ホントはもうちょっとおしゃれなところにしたいんだけど)へ
時間限定で出かけた(怪獣どもを家人に託したので)。
その結果手に入れたのは、長袖カーディガン・長袖デザインTシャツ2枚・半袖シャツの
計4着、しめて5000円弱なり。
あぁ、子どもたちの服より安上がりかも・・・。
新・古典派(?)推理小説に拍手!
- 作者: 岡嶋二人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1993/07/06
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本当のところ一ヶ月も前に読み終えていた本であるが、なかなか感想を書くまでに至らなかった。
けれどもそこは、さすが岡嶋二人(ホントに二人で一人の作家さんである)氏の推理小説。
もう20年ほど前に発表されたものだが、しっかりと面白かった!
「しっかりと」というのは、ひたすら純粋に推理の楽しみを満喫できるという意味である。
歯切れの良い文章、ストーリーのテンポの良さもさることながら
余計な人物造形や、心理描写の押し付けのないドライさもまた爽快だ。
小学生が初めて推理小説を読むときの、あの驚きと胸躍る気持ちが蘇るような・・・。
内容は詳しく触れないが、ようするに「アイドル歌手誘拐事件」。
今となってはいささか古風な設定や謎解きではあるが、それはそれで懐かしい時代のものだ。
で、つい「新・古典派(?)」だなんて銘打ってしまった〜。
あまりに面白くて一気に読んでしまい、こうなりゃ彼の次の一冊を早く手に入れたい、
本屋の棚から抜き取りたい〜なんてバカなことを考えてしまった(←もちろん大げさ。ははは)。
爽快なんだけど後を引く、これまた読書の喜びだな。
雷鳴とどろき季節はずれの雪が舞った今日、実はわたしの誕生日。
何回めかは、この際、横に置いときましょう。
さあ、次の日記はいつだろう?!
ではまた〜〜。
■
今日夕方の荒天は、これぞ花散らしって感じだったなぁ。
さてさて今夜は2日連続で日記を書いている。快挙だっ!!
里帰りして気力&体力の余裕があるうちに、日記を書きだめしておこう。
うーん、なんてせせこましんだろ、自分(苦笑)。
昨日訪ねてきてくれた旧友からもらった「ツボ押し」を片手に、
ぼんやりとパソの画面に向かっている。ふう、やれやれ。
終末期のがんと向き合うところ、ホスピス
- 作者: 河辺貴子,山崎章郎
- 出版社/メーカー: 東京書籍
- 発売日: 2000/01
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どうやら、帰省したらまずやってしまうことのひとつに「文芸春秋」斜め読みが加わった
(以前にも書いた覚えがあるが、じいちゃんの毎号購読にあやかるのだ)。
で、前月号は『ひとり日和』が読みたくて自分で買って読んだのだが、今月(4月号)は
やはり実家で読むことになった。
またまた様々な記事をいいかげんに眺めていた・・・が、今回もこの連載はまじめに読む。
柳田邦男さんの「新・がん50人の勇気」である。
そして、ここで最初に紹介されていた河辺貴子さんの「絵日記」は痛切の極みだった。
41歳という若さで逝去されただんなさまと最後に暮らしたホスピスでの日々を
ユーモアにあふれた言葉とイラストで綴り、さらに病室の前に毎日張り出していたという。
この精神的な強さって、いったい何だろう。
柳田氏の記事を読み終わり、俄然この原著が読みたくなった。
それがはじめに挙げた『河辺家のホスピス絵日記―愛する命を送るとき』だ。
肩肘張らず、でも覚悟を決めて開きたい本である。
あと数日は実家に居座るつもりなので、もう少し本が読めるかな?
では、今日はこのへんで〜。
今度は直木賞〜。
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- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/02/22
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前回の「文藝春秋」に引き続き、第136回直木賞の決定発表(該当作なし、だけど)が
掲載されている「オール読物3月号」を読んでみた。
今回の候補作の中では、北村薫さんの『ひとがた流し』にいたく感動したので、
受賞されることを少し期待していたのだが、予想どおり(?)残念な結果だった。
これは万人受けするとは考えていなかったしね。
でも、それはそうとして、直木賞に関しても芥川賞同様いつも感じていたことがあった。
「本当にこれ、良い小説なの?」「そうは思えないんだけど・・・」
「この人なら、前に候補作になった作品のほうが面白いんだけど」
いやはや、こんなふうに思うのはわたしだけ??
そこで今回は真面目に「選評」を読んでみた。うーん、なるほどねぇ。
納得できる意見も多かった。
特に林真理子さんの「小説家がサークル化している」という説には、おおっと唸った。
でも、やっぱりヘンなことを言ってる先生もいらっしゃる・・・かな?
「直木賞のレベルに達していない」とのお言葉ですが、おいおいあなたの小説は?と
ついついツッコミを入れたくなってしまいましたわ。ほほほ。
では、今日はこのへんで〜。