いまさらの石田衣良

4TEEN (新潮文庫)

4TEEN (新潮文庫)

ワタクシお得意の「いまさら本」読書。
(いまさら本・・・過去の話題作。文庫化されるなど、
ずいぶん時間がたってからやっとこさ読む本のこと
←当然、自分だけがつかっているコトバである)。
昨年、最後に読んだ本だ。
この方の文章にはリズムがある。
ポン、ポンとはずむような軽やかさを感じる。
まるで主人公の少年たちが乗り回す自転車のようだ。
石田衣良さんの小説は、重い内容を書いていても
どこか明るさというか浮遊感みたいなものがあって
時によそよそしく思うこともあった。
のめりこみすぎない、都会的な感覚があるのかな。
でも、この作品ではそれが良いほうに作用している気がする。
読後感がとてもさわやかだった。
それから、私事だが石田さんはわたしの先輩にあたる方だ。
また、東京都下の同じ区で生まれ育ったひとである。
そのためだろうか、ものの考え方や感じ方に自分と
似通ったところが少しあるように思う。
作品のカラーは違うけれど、そのあたりは宮部みゆきさんの小説に
感じるそれとよく似ている。
下町育ちの性質ってしぶといものなのね(笑)。


では、本年最初の日記はこれにて閉店〜♪