昨日の「こどもにんぎょうげきじょう」

きつねの窓 (おはなし名作絵本 27)

きつねの窓 (おはなし名作絵本 27)


NHK教育テレビの子供向け番組で放送されていた、
それから童話だということで「こども」カテゴリーとしたが
大人でも、いや大人のほうがずっと心にしみるお話だと思う。
昨日の朝、息子をおまるに座らせながら、人形劇に見入ってしまった。
安房直子さんの童話はいいお話ばかりだけれど、
「きつねの窓」がいちばん好きだ。
たしか小学校高学年のとき、国語の教科書に載っていたのを読み
人間のかなしさとか愚かさが胸に迫ったことを覚えている。
そして、挿絵の藍色の美しさ。
きつねの子が若い猟師の指を桔梗色に染める。
指で窓を作ると、その中には大切な思い出が映り・・・。
けれども、郷愁は再び自分の胸の中へと帰っていくのだ。
今、わたしが指を染めてもらったら、窓には何が映るのだろう。
もし何かを見ることができたら、やっぱり泣いちゃうかもしれないな。
若い猟師のように。


では、本日はこれにて閉店〜♪