久々の創元推理文庫はミステリーの傑作!

フロスト日和 (創元推理文庫)

フロスト日和 (創元推理文庫)


本当に久しぶりに海外モノのミステリーを読んだ。
一姫の通っている幼稚園のお友達ママお勧めの一冊であった。
実はこの「フロスト警部シリーズ」の面白さは耳にしたことがあり、
一度チャレンジしようと考えてはいたのだが、最近すっかり忘れていたのである。
この本を、かのママ友達さまにありがたくも貸して頂けることになり
わーいわーいと読み始めた。
もっとも、この頃は体力不足ゆえなかなか読書のための時間がつくれず
悶々としていたのだ、が・・・。
いやー、たしかにすごく面白い!!
文庫のくせに1000円以上するような(714ページ)分厚い本なんだけど、
面白くてどんどん読むスピードが上がってくるのね。
主人公フロストの「ぼんくらでお下品で行き当たりばったり」な性格はもとより
上司や部下たちのトホホぶりも人間味に溢れていて実に楽しい。
様々な事件が畳み掛けてくるプロットの仕掛けも巧妙だ。
また、作品の舞台となる「デントン市」も、イギリスの地方都市の風情たるや
きっとこんな感じなんだろうなと思わせる「匂い」を醸し出している。
そして素晴らしいことに、芹沢恵さんの翻訳は簡潔でとても読みやすい!
読者も、フロストたちと一緒に事件に振り回されているうちに、一冊読み終えてしまうのだ。
うーん満足満足。これぞ読書の醍醐味(いつもそんなこと言ってるような気がするが)。
ここはやはりシリーズを制覇しなくては。
あらためてこの本と出会わせてくれたママ友達のAさんに感謝♪


では、今日はこれにて。