これも映画化したら面白そうだ!

誘拐ラプソディー (双葉文庫)

誘拐ラプソディー (双葉文庫)


いや〜、まさに荻原浩ワールド全開!って感じの小説である。
想像通りの面白さ、真夜中2時過ぎに読み始めたのに夜明け前には
物語の最後まで到達してしまった。
そう、つまり徹夜・・・、その後は一日中アタマがくらくらしたけれど
心から幸福な読書を満喫した。
素早い展開にドキドキしつつも、ついボケ突っ込みを入れまくり、
ラストにはほろりとさせられる。
恥ずかしながら、わたしは最後へきてちょっとばかり涙を流してしまった。
主人公であるダメダメな誘拐犯と、へんてこりんなお坊ちゃまはもとより
登場人物の人物造形が実に際立っていて、そんなところが何よりも
本著の面白さたる所以だろう。
軽快に綴られる文章もメリハリが利き、ぐいぐいと読者を引き寄せる。
文章のインパクトの強さは、さすがコピーライターのご出身であるなぁ。
最近、荻原氏の『神様よりひと言』が映像化されたばかりだが
この小説もなかなかに映画向きだと思う。
ハードボイルドというにはやや遠い、すっとこどっこいなロードムービー
なりそうだ。
主人公は、そうねぇ意外と唐沢寿明くんなんかいいかも〜(?)。


では、今日はこのへんで。


(追記)最近はやや忙しく、菓子の写真を撮ることができずにいます。
これを楽しみにしてくださっている方に大変申し訳なく思います。
再開したい希望はあるのですが、どうぞ長い目で見てやってくださいませ。