書評の楽しさを教えてくれた「目黒さん」。

エンターテインメント作家ファイル108 国内編

エンターテインメント作家ファイル108 国内編


北上次郎といえば、今や各方面で引っ張りだこの書評家さんであるが、
わたしが最初に出会ったのは椎名誠氏のエッセイに登場する
「類まれなる活字中毒者」であり、「本の雑誌編集人」の
目黒孝二さんであった。
もう20年ほど前になるだろうか、当時からわくわくするような
書評を述べておられた。
実はわたしはそれまで、書評家という存在にかなり胡散臭さを感じていた。
「そんなにえらそうに悪口言うくらいなら自分で書けよ」みたいな。
でも、この方の書評は全く違っていたのだ。
とにかくストレートに「面白い!感動した!」とくる。
それから作品の内容について掘り下げていくのだが、
語り口が決して高飛車ではなく、常に一読者なのだ。
作家と、その作品に対して最大限の敬意を示しているのである。
余計な批判は無し、心底読書を楽しんでいる姿が見えるようだ。
わたしの場合、この方の書評を読むたび積読本が増えていく(笑)。
そりゃ自分に合わない本も時には登場するが、
それはそれ仕方のないこと、読んでみることに意義がある。
「作家ファイル」なんて、あーこんな本買わなきゃよかった。
またいろんな本が読みたくなってしまった。図書館行くかな〜。


では、今日はこれにて♪