疲れた心身に効く、藤沢周平。

橋ものがたり (新潮文庫)

橋ものがたり (新潮文庫)


最近、朝日新聞社から『週間「藤沢周平の世界」』が刊行され、
その広告コピーが「疲れた心に藤沢周平」だったかと思う。
うんうん、まさにそのとおり。
それも「癒される」というより、もっと深いところでひとの悲しみを
共感できるというべきか。
この『橋ものがたり』は、江戸各所の「橋」を舞台に
市井の人々の交わりを描く短編集である。
恋愛がベースとなる作品が主であり、どれもじんわりと胸に迫る。
ポンポンと、優しく肩をたたいてくれる小説。
世の中にうまくいかないことはいっぱいあるけれど、
なんとか一所懸命やってみようかと
そんなふうに明日を励ましてくれる一冊だった。
藤沢周平氏の著作は読んでも読んでもまだあるので(笑)
本当にうれしい。
疲れている方々に、心からお勧めします。


では、今日はこのへんで。次回はいつ??