神様はここにいる

神様からひと言 (光文社文庫)

神様からひと言 (光文社文庫)


先日ふらりと入った書店の文庫コーナーに平積みされていた本である。
「書店員のお勧め、面白さ一番!」みたいなことがポップ広告にあり
そりゃ面白そう、と3軒隣のbookoffで購入した。
すみません、荻原浩さま(しかし、この立地もなかなかスゴイ・・・)。
さてさて、読んでみれば触れ込みどおり面白かった。
旧態依然とした食品会社の「お客様相談室」を主たる舞台とした
すったもんだのドタバタ活劇!
組織になじめない「実はチキンハート」な主人公・凉平の悪戦苦闘ぶりが
身にしみるわ、笑えるわ。
しかし、お約束通り一番まともなのはコイツ。
周囲は変人ばかりなのである。
この作品、映画化したらさぞ面白いだろうなぁ。
きっと『踊る大捜査線』のノリに近くなるような気がする。
それにしても、会社って変なところだ。
ひとりひとりを見たら皆普通の良い人がほとんどだろうに、
組織化すると一気に摩訶不思議な群れとなす。
そのへんのおちょくりぐあいがまた上手い。
おいおい世の中そんなに甘くないだろ、とか文句を言いつつも
生きる希望を捨てたくないときに
ぜひお勧めの一冊かな、なんて思った。


では、今日はこのへんで♪