今も昔も大好きなあの子たち。

ポテト時代 (ソノラマコミック文庫)

ポテト時代 (ソノラマコミック文庫)


もう、年をとった証拠だわ・・・。昔の漫画ばかり読んでるわ〜。
大作ではないけれど良質な過去の少女漫画を拾い上げてくださる、
最近の朝日ソノラマさんとハヤカワ文庫さんには
足を向けて寝られない(?)。
さて、川崎苑子さんの『ポテト時代』である。
この作品も懐かしいことこの上ない。
初出は83年の週間マーガレット、その後半年間ほど連載された。
わたしが週マを読んでいたぎりぎり最後くらいの作品だが、
それでも、内容はよく覚えていた。
川崎苑子さんは大好きな作家さんだったから。
どの作品も巻頭カラーを飾るような華やかさはないけれど、
いつも掲載されていなければ寂しい、そんな感じ。
そうだなぁ、お弁当でいうところの玉子焼き!
コミカルな中にも水晶の輝きを放つ表情やセリフが
いたるところに散りばめられている。
そのうえ、登場人物がことのほか魅力的なのだ!!
皆すっとぼけていて、思い込みが激しくて、欠点をいくつも抱えているが
心から愛すべきひとたちばかり。
ここに登場する主人公の「そよ子さん」、それから彼女の3人の姉妹、
父親、彼氏(微妙なセンだけど)、友人たち。
特に女子高時代の友人である「麦子さん」がくせもの、
実は彼女は主演作品を持っている(笑)。
『麦子さんの時間割』というのがそれだが、わたしはこのキャラクターが
小説、漫画その他諸々の物語のなかで一番好きかも知れない。
はははと笑って、うんうんと頷き、ちょっとほろりとしてふとため息をつく。
さ、次は続編の『いちご時代』を読まなくちゃ。
もう上巻は発売されてるしね〜。


では、今日はこれにて♪