77年7月、初めて自分で買ったLP

風見鶏

風見鶏


今日は7月最後の日ということで、ふと思い出したのである。
「7月」に買ったレコードなりCDなりってこれまでにたくさんあるけれど
一番最初に、それも自分のお金(当然小遣いだが)で手に入れたものは
さだまさしさんの『風見鶏』だったなぁ、と。
この年の早春だったか、彼の「雨やどり」という叙情的かつコミカルな曲が
シングルチャートを駆け上がった。
それを聴いて「さだまさし」に興味を持ったヘンな小学生が
何を隠そうわたしであった。
好きな歌手は南沙織アグネス・チャン
それからキャンディーズだった自分としては
やたらと渋い選択だったような気もするが、今にして思えば
大正解の買い物だった。
大げさなようだけれど、わたしは初めて自分で買ったこのアルバムに、
初めて「うつくしい日本語」を教わった。
時を経ても色褪せることのない、
歌のメロディもアレンジも素晴らしい名盤である。
しかし何よりも、幼い自分に詩的感覚ってこういうもの、という概念を
示してくれた。
このアルバムの衝撃はじわじわと深く、後を引くこととなる。
このころのさださんの詩が自分の書く文章の基本となっている、
そんな気がしてならない。
少し前に、久々にCDを引っ張り出して聴いてみたけれど
やっぱりよかった。何だかしっくりくるのね。
「最終案内」の最初の弦にじーんとして、
セロ弾きのゴーシュ」に泣き・・・。
そうそう、子どものころには「吸殻の風景」のすごさに
気がつかなかったなー、なんて。
今から29年も前に発表されたアルバムですが、興味のある方ぜひ
お試しになってみてください。
実家にLP盤、残ってるかな〜?


では、今日はこれにて♪