北村薫先生による国語の授業、その二

詩歌の待ち伏せ 2 (文春文庫)

詩歌の待ち伏せ 2 (文春文庫)


文庫版『詩歌の待ち伏せ 1』の刊行からひと月で
待ちわびた本書を手に入れることができた、・・・いや、できていた(笑)。
何しろこれが「国語の授業」であることはわかっていたので
じっくり本と向き合える時間がないと読めなかったのだ。
そして今、ようやく読み終わり、満足感にひたっている。
知らなかった詩歌がたくさん登場していたことが嬉しかったし、
それらに関わるエピソードも興味深いものだった。
有名どころから「少年探偵団シリーズ」の内容紹介、まで
優れた詩歌や文章は、まさにいたるところに存在している。
北村さんは全編にわたり、わかりやすく丁寧に言葉を選んでいて
やっぱりこのひとは国語の先生なのだ、と思う。
そして同時に、自分の好きな小説や詩歌を語るのは
これまたやっぱり、とても楽しいことなんだなと感じた。
考えてみれば、わたしも同じようなことがしたいから
稚拙ながらもこうしてせっせと日記を書いているわけである。
そのあたり、解説をお書きになっている島内景二さんによれば
私たちは、知らず知らずのうちに
「アンソロジー」という詩的な創造的行為を行っているのだ、と。
何てもったいないほど素敵な言葉なのだろう〜。
さあ、これからも楽しく無理せず、「はひふへ本舗」を続けていこう!


では、本日はこれにて♪