みゆき嬢「ご乱心の時代」?

miss M

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最近、相方がクルマでよく聴いている。
わが夫婦はそろって中島みゆきのファンなので
女房のわたしも異論なく楽しんでいるのだが
子ども同乗でもまったくお構いなし(笑)。
まあ、娘などは一緒に歌っているからいいのだけれど。
早いもので、このアルバムが発表されてから
20年がたつのである。空恐ろしい・・・。
当時、中島みゆきさんのサウンドは大きな転換期にあった。
アコースティックなフォーク調から、次第にロック色を強めていった。
それは、旧くからのファンにとっては大変衝撃的で
戸惑う向きも見受けられたと思う。
実際、自分もかなりびっくりした。
アルバム収録曲の半分以上が後藤次利さんのアレンジによるもので
パシンパシン!と響く音が非常に印象的だった。
けれども、驚いたことは驚いたのだが
全体のまとまりがよく、それぞれの楽曲も彼女ならではの
深い世界を感じさせるものばかりで
お気に入りの一枚となった。
このころは、当のみゆきさん曰く「ご乱心の時代」だそうである。
実験的な作品が続く中、それでも根本にある歌詞やメロディは
変わることなく、いや更に深淵をゆくものとなった。
その後、現在の瀬尾一三さんによるプロデュースが定着し、
情感豊かで完成度の高い、メロディアスなサウンドが展開されてゆくが
ここらでひとつ、またご乱心あそばされてもいいんじゃない?なんて
人生の半分以上ファンをやってる女は思ってしまうワケである〜。
それはさておき、『miss.M.』は本当に良い曲が並ぶアルバムなのだ。
特に『肩に降る雨』には心底励まされる。
興味がありましたら、皆さまもぜひお聴きになってみてくださいませ。


それでは、今日は昔を懐かしみつつ閉店〜♪