詩歌をたのしむ。幸せな国語の授業。

詩歌の待ち伏せ 1 (文春文庫)

詩歌の待ち伏せ 1 (文春文庫)

ずっと読みたいと思っていた単行本が、このたびめでたく文庫化された。
新聞広告にてそれを知るや否や(ちょっと大げさ)、早速購入!
で、オリンピックのライブをBGMに読んだ。
至福のひととき、ってこういう感じなんだろう。
あっという間に読み終わった。そして、もう一度丁寧に読もうと思う。
この本は、元・国語教師の北村薫さんの手による極上の授業である。
高校の教室、机に頬づえをつきつつニンマリと先生の話を聞いている、
そんな気分だ。
『れ』って、どんな詩だと思う?
シューベルトの『セレナーデ』、最後の部分の歌詞はどうだったっけ?
西条八十(やそ、って変換できなかった)とレイモンド・チャンドラー
接点はフランスの詩?
古文だろうが漢文だろうが、落語だろうがわらべ歌だろうが
北村センセイは縦横無尽、そのうえ語り口はとても柔らかだ。
詩歌なんてちっとも面白くない方もおられるだろう。
でも、わたしはすごく面白い。
こんな楽しい国語の授業があったら、いつまでも聞いていたい。
試験がないから尚更うれしい。・・・当たり前だろ。
ふとしたことで知る、心に残る詩歌の数々。
『詩歌の待ち伏せ』か、うまいこというなぁ。
(2)、(3)と続く刊行が本当に楽しみだ。早く出してね、文春文庫サマ。


では、今日はこれまで♪