たまにはお勉強

京の和菓子 - 暮らしを彩る四季の技 (中公新書 (1806))

京の和菓子 - 暮らしを彩る四季の技 (中公新書 (1806))

和の菓子

和の菓子


私事で恐縮だが(って、日記なんだからみんなワタクシゴトなんだけど)
我が家は和菓子屋である。
で、その中ではいわゆる「上菓子屋」の部類に入る。
要するにお茶会用の、きれいめな生菓子を主に作って販売している。
ところがヨメに来たわたしは、結婚するまで全然そういったものに縁がなく
ずっとそんなお菓子は違う世界のものだった。
そんなこんなで舌も知識もまるっきりなかったので、
いろいろなことを少しずつ覚えていったのだけど
今でも時々、お勉強している(せざるを得ない〜、わはは)。
先に挙げた『京の和菓子』は、歴史的背景にとても詳しい。
そのうえ、うんちくのあれこれがてんこ盛りで
「へぇ〜」の連発だった。
同じ菓子でも春は「牡丹餅(ぼたもち)」、秋は「萩餅(おはぎ)」とか。
あるお寺の涅槃会ではお釈迦様の「はなくそ」が「花供曾」となって
あられとして売られるとか(実は、家の近くの寺でも似た行事がある)。
ただ、京都の地理をよく知らないとイメージしにくい記述が多いかも。
後者の『和の菓子』はとても、とても美しい一冊。
文章を最小限に絞り、菓子の写真を軸に据えている。
日本の色調が目に鮮やかで、ほんわかと幸せになれること間違いなし!


それでは、本日はこれにて閉店〜♪