久々に詩集など

谷川俊太郎詩選集  1 (集英社文庫)

谷川俊太郎詩選集 1 (集英社文庫)


この詩選集シリーズは全3巻で、編者は中国人文学者の田原さん。
近年、谷川俊太郎さんの詩は彼の国で高い評価をうけているとのこと。
へーそうなんだ、そういえば久しくこの方の詩を読んでいない、
じゃあ古い順から読み直してみようか、と手に取った文庫本だ。
初めて『二十億光年の孤独』を読んだときの感動は忘れられない。
現代詩って作者の自己満足みたいで何だかよくわからない、
つまんないと思っていた、生意気極まりないわたしの目をぱちくりさせた。
わかりやすい言葉で、びっくりするような感性を表現する。
「青い空に波の音」「孤独に思わずくしゃみ」などなど。
今回、初期の作品のアンソロジーを発表順に読み進めることで
当時の驚きを再び感じることができた。
特に「空」を語る詩の数々はことのほか素晴らしい。
様々な事象の空が次々と登場する。
「朝のリレー」は最近CMで取り上げられたが、やはり素敵な詩だと思う。
また、『ことばあそびうた』はとても楽しい。
日本語の響きって愉快だなと嬉しくなってしまう。
他にもいろいろ好きな詩がたくさんあるけれど
お勧めは「男の子のマーチ」。笑っちゃう〜。
さぁ、第1巻に続いて第2,3巻と進んでみよう、と意気込んではみるけれど
実は初期のほうが好きなんだな〜、谷川俊太郎さんは・・・。
この本をもう2〜3回読んでからにするかな(笑)。


では、本日はこれにて閉店〜♪