ビートルズが教えてくれた

翼はいつまでも (集英社文庫)

翼はいつまでも (集英社文庫)

・・・とはいえ吉田拓郎ではない(笑)
実は暫く前に購入してあった一冊で、まとまった時間ができたら
一気に読もう!と心に決めていた。
ビートルズの時代、'60年代の中学生を描いた青春小説。
我ながら青臭いと苦笑しつつも大好きなんだ〜。こういう世界が!
そしてついにページを繰り始めてみたら、あっと言う間に没頭。
笑って、怒って、泣いて、ほうっとため息をついて、また泣けた。
友情、初恋、大人への旅立ち。
口にするのが照れくさすぎる言葉。でもそのとおりなんだもんっ。
不器用だけど一生懸命な主人公・神山君に「がんばれ!」って
声援を送り続けた。
最後の、彼女との列車の別れのシーンなど胸が詰まっちゃって
思わず本を閉じてしまったくらい。
(駅、走り去る列車、別れゆく恋人・・・、あちこちに名場面多数)
また、全編を通じて流れ続けるビートルズが素晴らしい!
「プリーズ・プリーズ・ミー」「オール・マイ・ラヴィング」・・・
ビートルズファンにはたまらない、めくるめく名曲たち(涙)
もっといろいろ登場させて♪と願う輩は少なくないはず。
わたしも少しは背筋をしゃんと伸ばして、未来を信じてみようかと
前向きになれるいい小説だった。
そのうえ夏の物語だし野球シーンは満載だしで、
時節柄タイムリーな読書を楽しめた。
よかったよかった!!


では、本日は閉店〜♪